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ブラックスワンの経営学

通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ

ブラックスワンの経営学
ブラックスワンの経営学
井上達彦
出版社:日経BP社
出版日:2014/7/19

Amazon商品の説明より

『ブラックスワンの経営学』通説をくつがえした世界最優秀ケーススタディ

■経営学の最強スキル「ケーススタディ」の方法を徹底解説
ケースタディは、統計的研究ではわからないコンテキスト(脈絡や状況)を読み取り、因果関係を解き明かすことができます。本書は、ビジネス実務家および経営学を学ぶ人たちのためのケーススタディの教科書です。

■世界最高のケーススタディを一挙紹介
本書は、ケーススタディのお手本として、世界で最も権威のあるマネジメントの学会、アカデミー・オブ・マネジメントが選出した「最優秀論文」を紹介します。それらの論文は、通説とは異なる見解を提示したり、対立する見解を統合させたり、意外な実態を明らかにしたり、不思議の発生メカニズムを解明したりしています。皆さんが読んでも「そうだったのか」「なるほどな」と知的感動を覚えることでしょう。「こうすればよかったのか」「気をつけないといけない」といった示唆を得ることもできると思います。

■私たちは常に「ブラックスワン」と向き合っていく定めにある
人や組織の行動において、「そんなバカな! 」と叫びたくなることは次々と起こります。それはあたかも、白い白鳥しか知らない人の前に、黒い白鳥が舞い降りるようなものです。重要なことは、通説とは違うことがなぜ起きたのか、その謎を解明することです。そのために最も適した方法がケーススタディです。

■ケーススタディの3つの力とは?
・人間の知性を活発にする力(思考力と観察力との親和性)
・複雑な現象へ対応する力(因果関係を読み解く力)
・「アナロジー・ベース」で将来を切り開く力(前例が少なくても有効な仮説を導く)


目次

まえがき
第1章 「UFOが来る」と信じる人にも理由がある
因果関係を解き明かす事例研究の力
事例とは何か
事例研究の発想とは何か
統計学的研究との違いは何か
認知不協和の理論
ブランクスワンの存在
事例研究の強み
マシュマロの実験
事例研究の3つのチカラ
 ①人間の知性を活発にする力(思考力や観察力との)
 ②複雑な現象に対応する力(因果関係を読み解く力)
 ③将来を切り開く力(前例が少なくても有効な仮説を導く)
第2章凋落した教会で起きた「例外的な再生劇」
通説をくつがえした「たった1つの事例」
たった1つ事例の価値
 先端事例/代表事例/逸脱事例/原型事例
最優秀論文賞受賞論文
事例研究の対象となった物語
この研究の主張と貢献
変化を増幅する脈絡(状況)
変化を増幅するアクション
逸脱から導かれるインプリケーション
最高峰に位置する学術研究の流儀
エリートバイアス、振り返りのバイアスを避ける
原因を探り当てる手順
事例研究のワンポイントアドバイス
第3章新聞社の意思決定に生じた「ねじれ現象」
脅威に直面したときの「慣性の法則」
2つの実験
 ①実験室実験
 ②自然実験
反復実験の論理
最優秀論文賞受賞論文
脅威がもたらす資源配分の変化
脅威も及ばぬ収益獲得の慣性
方向を見失いつつ速度を2倍に
脅威の知覚と「ねじれ現象」
例外事例に学ぶ「ねじれ」の解消法
外部の声の大切さ
あたかも実験であるかのように
最高峰に位置する学術研究の流儀
事例研究のワンポイントアドバイス
第4章ハリウッド脚本家の「創造性判定」
無意識に行われている「2つの判断プロセス」
最優秀論文賞受賞論文
2元的評価モデル
創造性のポテンシャルの評価
第1の判断プロセス(対象人物にかかわる原型)
7つの原型
 芸術家/ストーリーテラー/ショーランナー/新参者/ジャーニーマン/ディールメーカー/ノンライター
第2の判断プロセス(対象との関係性にかかわる原型)
対等に高め合う関係
一方的に指導・助言する関係
最高峰に位置する学術研究の流儀
事例研究のワンポイントアドバイス
第5章「優れた医療イノベーション」が普及しない理由
専門家集団を遮る「見えない壁」
一致法
差異法
最優秀論文賞受賞論文
2段階の調査プロセス
第1段階の調査
第2段階の調査(その1)
広く普及した極端事例
ほとんど普及しなかった極端事例
対照的な事例の比較分析
第2段階の調査(その2)
最高峰に位置する学術研究の流儀
研究の漂流を防ぐ「問題意識」
事例研究のワンポイントアドバイス
第6章ベンチャー企業のM&Aにおける「裏切り」
売り手と買い手の「信頼」の非対称性
最優秀論文賞受賞論文
不幸な結末に向かう「5つのフェーズ」
 ①選別のフェーズ
 ②社会的交流のフェーズ
 ③原則合意のフェーズ
 ④契約準備のフェーズ
 ⑤実行のフェーズ
信頼の非対称性がもたらす「2つの欺き」
 ①交渉のための欺き
 ②重大な欺き
最高峰に位置する学術研究の流儀
 ①一方的な視点から生じるバイアス
 ②振り返りのバイアス
 ③誘導的な質問から生じるバイアス
事例研究のワンポイントアドバイス
第7章ビジネスの実務に役立つ事例研究の方法
「こだわり」と「わりきり」の選択
「こだわるべき部分」―学術調査と実務調査の共通項
 ①単一の事例でも分析を工夫することで、十分な示唆を引き出す
 ②調査デザインを工夫して、仮説の検証を試みる
 ③現場に近づくことで思いがけない「気づき」を得る
 ④比較分析の限界を踏まえて追加的な分析を行い、仮説の精度を高める
 ⑤調査対象を追跡して、因果メカニズムを解きほぐす
「わりきってよい部分」
 ①真理の探究か、判断材料か
 ②確かさ、スピードか
 ③コミュニティ蓄積か、個人の発見か
 ④一般に妥当な抽象命題か、社内で妥当な具体指針か
学会顔負けのKUMONの取り組み
KUMONコミュニティの理論を支える共通言語
 
あとがき・謝辞
さらに学びたい人のために

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