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ファスト&スロー (上)

あなたの意思はどのように決まるか?

ファスト&スロー (上)
ファスト&スロー (上)
著者:ダニエル・カーネマン
出版社:早川書房
出版日:2012/11/22

Amazon商品の説明より

『ファスト&スロー (上)』―あなたの意思はどのように決まるか?

《ニューヨーク・タイムズ》《ウォールストリート・ジャーナル》《エコノミスト》各紙誌にて年間ベストブックに選出!《ロサンゼルス・タイムズ》ブック・プライズ受賞!

アダム・スミスやフロイトの著作に匹敵する来たる世紀の新たな古典である。
――ナシーム・タレブ(『ブラック・スワン』著者)

我々の人格について、これほどまでに楽しい洞察を与えてくれたカーネマンに感謝すべきだ。
――フリーマン・ダイソン(宇宙物理学者)

素晴らしい。自分自身の心の動きにすこしでも興味のあるすべての読者を魅了するだろう。
――マイケル・ルイス(『マネー・ボール』『世紀の空売り』著者)

本書を読むと、「考える」という行為が、以前と同じこととは思えなくなる。金字塔的傑作である。
――ロジャー・ローウェンスタイン(『天才たちの誤算』著者)

コペルニクスが宇宙の中心から地球を放り出し、ダーウィンが人類が神の御業でないと示したのと同じぐらいの重要性で、カーネマンは人間がこれまで考えられてきたほど合理的でないと明かしたのだ!
――《エコノミスト》誌

本書は、意思決定に関して陥りやすい罠について、縦横無尽に語られていて、読んでも面白く、かつ決定の改善に役立ち、しかも他者や世の中の見方、大げさに言えば、世界観にまで影響を及ぼすような名著である。したがって、ビジネスマン、経営者、消費者、政策立案者、教育関係者、司法関係者はもとより、意思決定の関わるあらゆる人、すなわちすべての人にお薦めしたい。
――明治大学教授・友野典男(明治大学教授。本書解説より)

私たちの「意思」はどのように決まるのか?そして「直感」はどれほど正しいのか?

経済学が前提としてきた合理的人間観を覆し、心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン。その彼が、経済学、政治学、法学、哲学、教育学だけでなく、ビジネスの実践にまで多大な影響を与えたみずからの研究を誠実かつシンプルな言葉で解説。
私たちは日々、無数の意思決定をなかば自動的に行なっている。カーネマンは、直感的、感情的な「速い(ファストな)思考(システム1)」と意識的、論理的な「遅い(スローな)思考(システム2)」の比喩をたくみに使いながら、意思決定の仕組みを解き明かし、私たちの判断がいかに錯覚の影響を受けているかを浮き彫りにしていく。人間はこれまで考えられていた以上に不合理なのだ――。
プライベートやビジネス、政治における、よりよい決断への道筋を示し、あなたの人間観、世界観を一変させる、21世紀に生きるすべての人、必読のノンフィクション。


ファスト&スロー (下) <関連書籍>
『ファスト&スロー (下)』

目次

本書のルーツ
本書の目的
本書の構成
第1部二つのシステム
第1章登場するキャラクター―システム1(速い思考)とシステム2(遅い思考)
二つのシステム
二つのシステムの相互作用
二つのシステムの衝突
錯覚
架空のキャラクター
システム1とシステム2を話題にするときは
第2章注意と努力―衝動的で直感的なシステム1
知的努力
注意と努力を話題にするときは
怠け者のコントローラー―論理思考能力を備えたシステム2
忙しく、消耗するシステム2
第3章怠け者のシステム2
知能、認知的制御、合理性
コントロールを話題にするときは
第4章連想マシン―私たちを誘導するプライム(先行刺激)
プライミング効果のふしぎ
プライミングが私たちを誘導する
プライミング効果を話題にするときは
第5章認知容易性―慣れ親しんだものが好き
記憶の錯覚
真実性の錯覚
説得力のある文章を書くには
認知負担と努力
認知しやすい快感
認知容易性、気分、直感
認知容易性を話題にするときは
第6章基準、驚き、因果関係―システム1のすばらしさと限界
正常な状態の評価
因果関係と意志
基準と因果関係を話題にするときは
第7章結論に飛びつくマシン―自分が見たものがすべて
曖昧さの無視と疑念の排除
確証バイアス
ハロー効果
自分の見たものがすべてだ(WYSIATI)
結論に飛びつく傾向を話題にするときは
第8章判断はこう下される―サムの頭のよさを身長に換算したら?
日常モニタリング
セットとプロトタイプ
レベル合わせ
メンタル・ショットガン
判断を話題にするときは
第9章より簡単な質問に答える―ターゲット質問とヒューリスティック質問
質問の置き換え
3Dヒューリスティック
しあわせに関する気分のヒューリスティック
感情ヒューリスティック
置き換えとヒューリスティックを話題にするときは
 
まとめ
第2部ヒューリスティクスとバイアス
第10章少数の法則―統計に関する直感を疑え
少数の法則
疑うより信じたい
原因と偶然
少数の法則を話題にするときは
第11章アンカー―数字による暗示
調整プロセスとしてのアンカリング
プライミング効果としてのアンカリング
アンカリング率
アンカーの利用と濫用
アンカリングと二つのシステム
アンカーを話題にするときは
第12章利用可能性ヒューリスティック―手近な例には要注意
利用可能性の心理学
利用可能性を話題にするときは
第13章利用可能性、感情、リスク―専門家と一般市民の意見が対立したとき
利用可能性と感情
市民と専門家
利用可能性カスケードを話題にするときは
第14章トム・Wの専攻―「代表性」と「基準率」
代表ヒューリスティック
代表性の罪
どうやって直感を制御するか
代表性を話題にするときは
第15章リンダ―「もっともらしさ」による錯誤
過ぎたるは及ばざるがごとし
「過ぎたるは及ばざるがごとし」を話題にするときは
第16章原因と統計―驚くべき事実と驚くべき事例
因果関係のステレオタイプ
因果的基準率
心理学は教えられるか?
原因と統計を話題にするときは
第17章平均への回帰―誉めても叱っても結果は同じ
才能と幸運
回帰とは何か
平均への回帰を話題にするときは
第18章直感的予測の修正―バイアスを取り除くには
回帰を無視する直感
直感的予測の修正
極端な予測も悪くない?
二つのシステムから見た回帰
直感的予測を話題にするときは
第3部自信過剰
第19章わかったつもり―後知恵とハロー効果
後知恵の社会コスト
成功の処方箋
後知恵を話題にするときは
第20章妥当性の錯覚―自信は当てにならない
妥当性の錯覚
スキルの錯覚
なぜスキルの錯覚と妥当性の錯覚が成り立つのか
評論家連中の錯覚
世界は予測不可能である
スキルの錯覚を話題にするときは
第21章直感対アルゴリズム―専門家の判断は統計より劣る
アルゴリズムに対する敵意
ミールから学ぶ
実際に応用するときには
直感と計算式を話題にするときは
 
原注
索引

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