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複雑で単純な世界

不確実なできごとを複雑系で予測する

複雑で単純な世界
複雑で単純な世界
著者:ニール・ジョンソン
出版社:インターシフト
出版日:2011/11/28

Amazon商品の説明より

『複雑で単純な世界』―不確実なできごとを複雑系で予測する

<不確実なできごとを予測し、分けてもわからない世界が、それでもわかるようになる最新科学>
市場からネットワーク、恋愛から癌まで、不確実なできごとを予測し、防御・最適化する驚くべき成果!----話題の「社会物理学」を超える「社会生態学」の発想

マーク・ブキャナン著『人は原子、世界は物理法則で動く』でも、注目!

・・・ジョンソンらのモデルは、これらのすべての予測可能ポケットについて、株式相場の変動方向をほぼ100パーセント正しく予測し、
誤った予測はわずかに1回だけだった(同書より)。

世界は不確実性にあふれている。
本書は、社会生態学としての複雑系によって、こうした不確実なできごとを予測し、その対処法を明らかにしていく。市場、情報ネットワーク、渋滞・物流、テロ・犯罪、恋愛、癌・感染症、自然現象まで・・・
ーー複雑な世界を単純化する、その鮮やかな手法には驚かされるにちがいない。

著者ニール・ジョンソンは、オックスフォード大学とマイアミ大学で、生物-社会-物理をつなぐ複雑系の領域横断的な研究グループのリーダーとして活躍。その成果は、さまざまなメディアで紹介され、国際的な注目を集めている。

話題は「菌類から都市、音楽から宇宙」にまで及び、光合成を利用したエネルギー装置の開発、癌の有効な治療法、市場動向の予測、渋滞解消の具体策など、要注目のトピックも満載である。

数式をほとんど使わず、図版を多用して、やさしく最先端の複雑系科学を紹介した1冊。複雑系が「科学のなかの科学」であり、不確実な未来を予測・制御しうることを豊富な事例とともに伝えてくれる。


目次

はじめに 暮らしのなかのビッグサイエンス
PartⅠ複雑性、その可能性の核心
第1章単純な要素、複雑な現象
1複雑性の意味
2創発現象の予測は可能か
3複雑性だらけの毎日
4八つの条件
5科学のなかの科学
第2章秩序ポケットの出現
1秩序と無秩序のあいだに
2書類を元に戻せなくなる時
3情報のフィードバック
4太陽・都市・身体
5宇宙と乱雑さ
6乱雑だから良いことも
7偏りがあるから、予測ができる
第3章カオスとフラクタルをどうとらえるか 
1複雑系のダイナミクス
2規則的な時系列とランダムな時系列
3不思議な状況
4現実の複雑系をとらえる方法
5楽しい音楽、退屈な音楽
6宇宙人が子どもを観察したら
第4章群集の行動を予測する
1「二者択一」問題
2週末の夜の過ごし方
3勝者になるとは、どういうことか
4意思決定の科学
5群衆と反群衆
6情報は食べ物に似ている
7癌や地球温暖化を制御する発想
第5章複雑性とネットワーク
1動的ネットワーク
2つながりは、どのような影響を及ぼすか
3ネットワークの生態学
4菌類の「養分取り回し」モデル
5変化のなかの変わらぬ構造
6公平さと効率のバランス
PartⅡ不確実な世界を複雑系で読み解く
第6章金融市場の動向を予測する
1金融市場はフィードバックだらけ
2金融専門家たちの標準モデルの限界
3異なる株式市場がよく似た動きを示すわけ
4紙飛行機モデルで十分
5暴落の分類学
6予測可能ポケットに注目
7衝撃にも、よく似た反応
第7章渋滞・情報伝達と最適ネットワーク 
1ルート選びのジレンマ
2輸送・供給から経営、人体のネットワークまで
3渋滞税の額を変化させる
4多重リング・ネットワークのスーパーハブ
5ハブには適正限界がある
第8章理想のパートナーと出会う
1四つの障害
2放射性崩壊と交際の進展
3うまくいく出会い方
4万人のパートナー
5生まれ変わり
6監視役による防衛戦略
第9章戦争やテロの法則
1似てくるテロ、内戦、国家間戦争  
2最悪のケースを考えて立案せよ
3反乱のメカニズム
4テロと戦争の複雑系モデル
5攻撃のパターン
第10章感染症、癌をいかに抑えるか 
1生まれながらの殺し屋
2蔓延の鍵は、ネットワーク構造
3コミュニティの相互作用
4癌の有効な治療法
5最良の防御戦略とは
第11章自然と量子ゲーム
1量子の不思議な振る舞い
2複雑性の根源
3光合成エネルギー利用の太陽電池
4量子ゲーム・量子装置
5誤差を組み合わせて、誤差を最小に
第12章生態学としての複雑系へ
1物理学の限界
2マルチエージェントの生態学
 
参考文献など
解説

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