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2020年の産業

事業環境の変化と成長機会を読み解く

2020年の産業
2020年の産業
著者:野村総合研究所
出版社:東洋経済新報社
出版日:2013/6/7

Amazon商品の説明より

『2020年の産業』―事業環境の変化と成長機会を読み解く

低迷が続き閉塞感が漂ってきた日本の産業界に、近い将来のV字回復はあるのか。野村総合研究所の独自調査から、日本企業を取り巻く環境変化と、主要7産業の強さ・弱さを分析。リーマンショック、欧州通貨危機、東日本大震災など、外部要因だけではなく、日本産業界と日本企業に内在する変化を独自の視点から浮かび上がらせ、どこにチャンスと希望が存するのかを体系的に説明する。

◎特に今後も大きな変化が予想され、まだまだ拡大が期待できる自動車、電機、エネルギー、ICT、運輸、金融、ヘルスケアの7つの産業にフォーカス

◎日々クライアントの業績向上に奮闘している各セクターの専門コンサルタントが、コンサルティング活動を通じて蓄積してきた業界に対する洞察を、2020年頃までの業界の見通しと、そこに見られる変化の中に生まれてくるビジネスチャンスを提示

◎厳しい環境の中にも、成長のための機会やヒントがどこにあるのかを具体的に指摘

2020年、日本の産業の復活のシナリオが見えてくる!


目次

はじめに
第1章2020年の事業環境―日本企業を取り巻く環境の変化と求められる変革の方向性
1長期停滞が続いた日本企業
(1)伸び悩み続けた企業の業績
(2)完全復調モードに乗り切れなかった株式市場
(3)グローバルランキングにおける日本企業の地盤沈下
2予想される環境変化とそのインパクト
(1)ますます成熟化が進む日本
(2)不透明化、複雑化するグローバル市場
(3)日本政府が進める日本の新産業・新市場創出の方向性
(4)技術の動向:加工・組立て技術から川上の素材開発、川下の全体システム開発に技術開発の重点がシフト
(5)競合の動向:さらに激化するグローバルライバルからの攻勢
3日本企業生き残りに求められる三つのブレークスルー
(1)地域軸でのブレークスルー
(2)ビジネス軸でのブレークスルー
(3)経営資源面でのブレークスルー
第2章産業セクターごとにみたビジネスチャンス1 2020年の自動車産業
自動車産業を取り巻く環境変化
1新興国市場の台頭がもたらす自動車産業へのインパクト
(1)2020年に向けた地域構成の変化
(2)新興国への市場シフトが自動車産業に与える影響
2パワートレインの電動化
(1)2020年に向けた環境対応の動向―xEVの動向
(2)xEV市場の成長が自動車産業に与える影響
3自動車産業に求められる戦略転換の方向性
2020年のビジネスチャンス
1完成車メーカーにとっての事業機会
(1)規模の経済を効率的に追求することで日系自動車メーカーはグローバルに飛躍できる
(2)「コア」の定義にいま一度立ち戻る必要がある
2日系自動車メーカーが取り組むべき三つの課題
(1)海外工場におけるものづくりの再定義―“Copy Exactly”型生産からの脱却
(2)マーケティングの再定義―ものづくりは長期目線のまま、マーケティングを短期目線に
(3)新たなR&Dビジネスモデル構築―海外ロイヤリティ偏重構造からの脱却
3自動車部品メーカーにとっての事業機会
(1)新興国完成車メーカーの成長×電動化の進展によってもたらされる事業機会
(2)進みゆくケイレツ崩壊によってもたらされる脅威
4日系部品メーカーにとっての課題
(1)新興国完成車メーカーの取り込みに向けた課題
(2)ケイレツ崩壊への備えに対する課題
(3)日系部品メーカーが解くべき課題
第3章産業セクターごとにみたビジネスチャンス2 2020年の電機産業
電機産業の環境変化
1電機産業・精密産業に関する環境変化
(1)再編に動く電機産業
2事業構造変化によるインパクト
2020年のビジネスチャンス(成長機会)
1コンシューマープロダクツ BtoC
2社会インフラ BtoG
(1)スマートシティの発展による都市インフラビジネス
(2)高速鉄道
3産業・医療 BtoB
(1)テーラーメイド医療・ヘルスケアサービスの拡大
(2)医療ロボットの導入
(3)ロボット産業の拡大
(4)通信
(5)部品
戦略課題
1M&Aを活用した事業ポートフォリオの組み替えと事業構造改革
2マーケティング開発機能の強化
3グローバル大でのダイレクト営業体制の確立
(1)政府・設計会社・アカウント向けの組織営業
(2)トップ営業の知見横展開
(3)組織営業を支えるソリューション開発の仕組み
(4)顧客情報管理
4事業構造改革
(1)業務プロセス改革「Half & Twiceプロセスイノベーション」
(2)EMSを活用したサプライチェーン改革
第4章産業セクターごとにみたビジネスチャンス3 2020年のエネルギー産業
エネルギー分野をめぐる事業環境変化
1燃料ビジネスの構造変化―ガス需要の拡大
(1)火力発電燃料の消費量が激増
(2)当面は火力発電に依存せざるを得ない
(3)米国の3倍、欧州の1.5倍のLNG価格
(4)石炭との競合によりLNG価格を決める
(5)シェールガスの台頭
2電気事業の制度改革
(1)発電市場の自由競争時代の到来
(2)一般家庭の電力小売自由化のインパクト
(3)デマンド・レスポンス(Demand Response)の導入普及
3再生可能エネルギーの普及拡大
(1)全量買取制度による国内市場の拡大―エネルギーの「地産地消」の普及
(2)新興国における再生可能エネルギー市場の拡大
エネルギー分野における2020年に向けた事業機会
1燃料ビジネスの構造化がもたらす事業機会
(1)上流投資により燃料価格による損失を相殺
(2)マルチユーティリティ・プレーヤーとして成長が期待されるガス業界
2火力電源の更新・リプレースがもたらす参入機会の拡大
(1)バックアップ電源関連ビジネス
(2)新しいプレーヤーが群雄割拠するPPS事業
(3)電力小売自由化がもたらす事業機会
(4)デマンド・レスポンス関連ビジネスの拡大
3再生可能エネルギーの普及拡大による事業機会および実現に向けた課題
(1)国内外の大型プロジェクトから事業機会の獲得が可能
(2)幅広いバリューチェーンからの付加価値の取り込みが必要
(3)地元地域に受け入れられる発電事業の展開に向けて
第5章産業セクターごとにみたビジネスチャンス4 2020年のICT産業
業界にインパクトを与える主な環境変化
1スマートフォンの急激な普及と携帯電話市場における覇権
2SNS、OTT(Over the top)サービスの急速な普及
3逼迫するネットワーク容量
4スマート化の促進:M2M・ビッグデータ市場の成長
5新興国におけるICT産業は「待ったなし」
2020年のビジネスチャンス
1通信を越えたリアルとバーチャルがシームレスに連携した世界
2スマートフォン時代のネットワーク構築(デマンド・レスポンス型のネットワーク)
3M2Mにおけるビジネスチャンス
4新興国における展開
5日本企業にとって必要なこと
第6章産業セクターごとにみたビジネスチャンス5 2020年の運輸業
業界にインパクトを与える主な環境変化
1グローバル大移動時代の到来
(1)大幅な規制緩和による開国を推進する
(2)アクティブシニアの諸国漫遊機運を後押しする
2国内輸送マーケット大変革のはじまり
3製造業の海外進出を支える物流ビジネスの国際展開
(1)グローバルサプライチェーンの深化と拡大
(2)国際貨物輸送業のコモディティ化
(3)パッケージ型インフラ輸出の本格化
2020年のビジネスチャンス
1大競争時代を勝ち抜くためのエアラインの戦略
(1)LCCとFSAの二極化
(2)国際航空市場の展望
2線から面へシフトする鉄道会社のビジネスモデル
(1)鉄道会社のビジネスモデル
(2)市場環境変化に伴ったビジネスモデル変革の必要性
(3)新たなビジネスの方向性
(4)鉄道の利用者数・利用回数の増加
(5)関連事業の見直し
(6)海外輸出(海外戦略)
3グローバルSCMの深化・拡大がもたらす物流業にとっての新たなビジネスチャンス
(1)グローバルSCMの深化・拡大をとらえるための物流企業のネットワークビジネスの強化
(2)ネットワークビジネスのノウハウを活かした海外進出
第7章産業セクターごとにみたビジネスチャンス6 2020年の金融業
業界にインパクトを与える主な環境変化
1法規制が強化され、監督当局によるコントロールが強まる
2少子高齢化により「安全・確実」な投資性向が強まる
3ITの進化が顧客の取引形態を変える
2020年のビジネスチャンス
1成熟した国内市場にもチャンスあり(デジタルなシニア、おひとりさま、富裕層)
2「チャネル軸」から「顧客軸」起点での事業再構築が求められる
3新興国進出はマスト要件
4アジア大で進展する少子高齢化対策
5おわりに
第8章産業セクターごとにみたビジネスチャンス7 2020年のヘルスケア産業
業界にインパクトを与える主な環境変化
12020年の高齢化状況と経済活動
(1)人口の30%が高齢者である社会の出現
(2)消費の40%を高齢者が支出する市場は「高質」と「必要最低限」に二極化
2社会保障と税の一体改革
(1)消費税増税による高負担社会への転換)
(2)社会保障への本格的な支出の拡大
(3)地域包括ケアの整備をめざした地域医療機能の再編・集約
3年金給付水準の見直し
(1)給付額の削減と積立方式への回帰の必要性
(2)低所得者対策の本格化の必要性
4医療の標準化と地域医療の再編
(1)医療保険制度の都道府県単位での集約化
(2)医療技術評価(HTA:Health Technology Assessment)の適用拡大
(3)どこでもMY病院構想の実現
5個別化医療の普及
(1)遺伝子診断技術の向上
(2)バイオ医薬品の普及
(3)再生医療
6新興国の医療制度確立
(1)国での医療施設整備が一定水準へ
(2)新興国での医療技術開発の強化
2020年のビジネスチャンス
1個人の健康管理や医療機関の治療管理を支援する事業
(1)個人向け健康管理事業
(2)医療機関向け治療管理支援事業
(3)個別化健康食品の出現
2個人固定資産の流動化など生涯の資金管理を代行する事業
(1)個人番号と連動した金融ポータル事業
(2)リバースモゲージの多様化:死活資金融資事業
(3)医療保険、介護保険、葬儀共済、生活資金まで包含した老後保険
3医療保険運営ビジネス
4地域包括ケアを構築する医療・介護再編に関する事業
(1)資金供給による機能統合
(2)医療PFI型運営受託
5医療情報システム運営事業
(1)医療標準化に基づく診療意思決定支援システム
(2)どこでもMY病院支援ビジネス構想
6個別化医療支援ビジネス
(1)遺伝子診断技術の小型化、キット化、在宅化事業
(2)遺伝子治療事業
(3)自由診療選択支援事業
7新興国医療ビジネス
(1)介護・終生期医療ツーリズム
(2)医療制度構築支援(医療保険制度支援)
(3)現地大学・企業との医療技術共同研究開発
 
2020年に向けて―おわりに代えて
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