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カナモリさんのいうとおり~ season3

カナモリさんのいうとおり~ season3

ライフハック的「朝1時間のゆとり」のススメ

2009 年 4 月 10 日

Cc: Photograph by Andrew Beeston
【編集部からのコメント】
今週から5回にわたって、”ライフハック・仕事術”的コラムをお送りします。今回は「朝1時間のゆとり」のススメです。朝型にすれば仕事もはかどるのは解っている、でも夜行性の悪習は中々抜けない。このコラムをきっかけに朝型に変えたいです。飲み会さえなければ・・・


Cc: Photograph by stage88

「ライフハック」という言葉がしばらく前から話題だ。
はてなダイアリーによれば「効率良く仕事をこなし、高い生産性を上げ、人生のクオリティを高めるための工夫」とあり、デビッド・アレン著の「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」が紹介されている。
では、忙しい朝、1時間目的地に早く着いたら、あなたは何をして過ごすだろうか。
時間の使い方についての、筆者なりのライフハック的話題をお届けしたい。

筆者は企業研修講師の仕事が現在、業務の三分の一を占めている。
研修にはクライアント企業の社員が業務時間を割いて、各地から出席してくる。
そんな中、講師が「遅刻しました」では洒落にもならない。いや、寝坊するなどというとぼけた理由ではなく、危ないのは交通機関事故だ。
企業の研修所は出席者を日常業務から隔離するためか、郊外にある場合も多い。移動距離が長くなるとその分危険性も増す。また、経験的に、特に人身事故は朝8時台に起きると思っている。すると、8時前には研修所のある駅には着いていなければならなくなる。
故に、通常ではあまり考えられない、「朝に1時間の余裕」ができるというわけだ。

元々朝型、というよりも夜よりも朝に無理が利くタイプだったのかもしれない。
前職で管理職を拝命した三十代前半の頃、プレイングマネージャーであったことから、自分の仕事の時間確保が難しく、始発通勤をしていたこともあった。
しかし、日常業務のために朝、時間を作るのと、業務と切り離された時間ができるのでは意味合いが違うようだ。
1時間では通常の業務を行おうと思っても、なかなかペースが上がらないうちに時間切れとなってしまう。その制約条件の中でいかに価値ある時間の過ごし方ができるかを、研修の仕事が増えてから真剣に考えた。日々、1時間を漫然と過ごしてしまうにはあまりにもったいないからだ。

新聞を読む。ものを読むのは早いほうなので、1時間あれば、普段は読み飛ばしてしまうような記事まで読み込むことができる。ほとんど耽読というレベルだ。思わぬ発見がある。いや、正確には、「何かを発見するまで読み込む」のである。

本を読む。恥ずかしながら、あまり読書の時間が普段とれない。月に何冊も読破する知人のマーケターにはいつも頭が下がる思いなのだが、とはいえきちんとインプットしなければ枯れてしまう。「1時間集中読書」は時間を決めずに読んでいるよりずっと集中でき、後で思い出してみても不思議とよく内容が頭に残っている。

人の流れを眺める。外の風景が見える喫茶店などに席が取れれば、タウンウォッチの格好のチャンスだ。1時間たっぷり人々の姿を眺める。これもぼんやりと眺めるのではなく、必ず何んらかの「意味合い」を見つけてメモを記す。抜群な思考トレーニングにもなり、それがBlogのネタにもなる。

そして、Blogの記事を書く。雑誌やメルマガなどの依頼原稿はきちんと事務所で机に向かって書くようにしているが、Blogの記事はこうした朝の時間や新幹線での移動時間などで書くようにしている。じっくり書くのも良いのだが、限られた時間で集中して書くことによって、自分としては内容が冗長になっていないように思っている。もちろん、クライアント業務に支障を来さないためにも限定時間で書くことは必須なのだ。

「早起きは三文の得」とはよく言ったもので、斯様に朝の1時間は実に内容の濃い充実した時間となる。
確かに1時間早く起きるのは、慣れるまで結構つらい。だが、早く起きることを前提にすれば、よほど忙しい時期でなければ自然と夜が早くなる。効率的に仕事を片付けようと思うようになる。無論、飲み過ぎへの注意も。

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