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フレキシブル人事の失敗

日本とアメリカの経験

フレキシブル人事の失敗
フレキシブル人事の失敗
著者:黒田兼一/山崎 憲
出版社:旬報社
出版日:2012/5/7

Amazon商品の説明より

『フレキシブル人事の失敗』―日本とアメリカの経験

グローバル時代に対応する経営と人事のフレキシブル化の行き着く先は?
日本とアメリカの比較からその本質にせまる!
いま「働かせ方」「働き方」を考える

日本企業の変化の方向は、成果主義、終身雇用からの脱却、雇用形態の多様化(非正規雇用の拡大)、経営者報酬の高額化、市場競争力の重視など、まるでアメリカの人事労務に向かっているかのようである。他方で、アメリカ企業の変化の方向は、職務給からの脱却、能力・コンピテンシー重視の人事、能力開発重視、経営主導の人的資源管理の導入など、まるで日本の人事労務に似たものに向かっているかのように見える。実際はどうなのだろうか。人事労務のフレキシビリゼーションの具体的な内容を探り、現実の中から働く人びとにとって「働きがいのある人間らしい仕事」(ディーセント・ワーク)の実現に何が必要かを展望する。


目次

企業経営と雇用の世界で何が起こっているのか
ウォール街を占拠せよ!/すべてがフレキシビリティの名の下に/本書のねらいと構成
第1章日本はアメリカを追っているのか 人事労務「改革」の末路
1ドーアの嘆きとジャコービィの問題提起
2「改革」を促したもの
フォーディズムの好循環/「改革」のはじまり――フォーディズムの危機/日本における新自由主義(ネオ・リベラリズム)の台頭と「日本的経営」ブーム/改革への本格的な導引――ICTとグローバリゼーション/フレキシビリティ
3「改革」の始まり 日経連の「新時代の『日本的経営』」
日経連の人事新戦略/フレキシビリゼーションの課題/年功制打破と個別化/雇用ポートフォリオと能力・成果重視の人事制度
4人事労務管理「改革」の現実
①―雇用管理――正規雇用と非正規雇用
雇用形態の多様化とフレキシビリティ/非正規雇用の広がりと多様化/確実に進んだ雇用のフレキシビリティ
②―人事と処遇制度――成果主義の混迷と役割給の台頭
「ヒト基準」賃金とフレキシビリティ/「成果主義」賃金の混迷/「役割給」の台頭
③―時間管理――長時間労働と規制緩和
労働時間のフレキシビリゼーション/脱法行為を含んだ時間管理のフレキシブル化の進行
5市場志向とアメリカ化の実相
第2章アメリカン・ドリームの崩壊
1アメリカが追いかけてきたもの 一九八〇年代以前
ウェルフェア・マネジメントと日本的経営/アメリカ型人事労務管理の主流/安定した労使関係を基盤とした社会政策の実現/もう一つの選択――人的資源管理/人的資源管理の導入と働きかたの変化/一九七〇年代――ゆらぎの始まり/労働の人間化(QWL)
2アメリカの変化 一九八〇年代以降
競争相手としての日本/ダンロップ委員会
3アメリカの人事労務管理「改革」の現実
①―多様化する人事労務
②―賃金・評価制度
③―職業訓練と能力評価
④―人事部の役割
4分水嶺としての一九八〇年代
第3章企業競争力を超えたディーセントワークに向かって
1アメリカの可能性
社会と共生する人事労務管理の必要性/新しいパートナーシップの構築/太平洋を挟んだスパイラル
2日本の可能性
新しい時代の雇用安定への模索/新しい賃金制度と均等処遇への道/労働時間短縮とワーク・ライフ・バランス/日本におけるディーセントワークへの道
 
あとがき

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