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組織戦略の考え方

企業経営の健全性のために

組織戦略の考え方
組織戦略の考え方
著者:沼上 幹
出版社:筑摩書房
出版日:2003/03

Amazon商品の説明より

バブル期には絶賛された日本的経営も、いまや全否定の対象とすらなる。だが大切なのは、日本型組織の本質を維持しつつ、腐った組織に堕さないよう、自ら主体的に思考し実践していくことだ。本書は、流行りのカタカナ組織論とは一線を画し、至極常識的な論理をひとつずつ積み上げて、組織設計をめぐる多くの誤解を解き明かす。また、決断できるトップの不在・「キツネ」の跋扈・ルールの複雑怪奇化等の問題を切り口に、組織の腐り方を分析し対処する指針を示す。自ら考え、自ら担うための組織戦略入門。

目次

はじめに
第1部組織の基本
第1章組織設計の基本は官僚制
嫌われ者の「官僚制」/創造性・戦略性を支える足腰/危機管理を考える前に/官僚制組織の基本モデル/ルーチンワークは創造性を駆逐する/現場従業員の知的能力アップ―構造的解決法①/スタッフの創設―構造的解決法②/情報技術の装備―構造的解決法③/事業部制(あるいはより小規模で自律的な組織ユニット)―構造的解決法④/水平関係の創設―構造的解決法⑤/官僚制の基本骨格は消えない/人材育成の基本/人の育つ組織設計とは/カタカナ組織にかぶれるな
第2章ボトルネックへの注目
『ザ・ゴール』/ボトルネックへの注目/当たり前だが忘れていた/問題はシンプルだった!/製品開発プロセスも生産工程だ/意思決定のボトルネック/長期のボトルネック/ボトルネックの発想で「教育」を見ると
第3章組織デザインは万能薬ではない
「メチャクチャな組織」という批判/組織構造自体は何も解決しない/代表的な組織構造①―事業部制・カンパニー制/代表的な組織構造②―職能制/代表的な組織構造③―マトリクス組織/マトリクスは何も解決しない/組織の機能は「ヒト」次第/「悩み」の委譲/組織を変えるか、人を替えるか?/スケープゴートとしての組織構造/組織構造が生み出す害悪
第4章欲求階層説の誤用
マズローの欲求階層説/美しく安上がりな「自己実現」/欲求階層説への誤解/本当は承認・尊厳欲求が大事/部下に「勝ち戦」を経験させる/「みんな頑張った」という悪平等/「縁の下の力持ち」はコトバでたたえる/カネもポストもないけれど/「気高く美しい平等主義」の罠/自己実現志向の暴走
第2部組織の疲労
第5章組織の中のフリーライダー
フリーラーダーとは?/労働組合不要論/フリーライダー問題の視点で見ると/どうすれば組合員のニーズに無関心な組合を変革できるか?/企業組織は常に水の中の足かきが必要/厄介者と恐い大人/フリーライダー問題解決の基本方針/エリート層の峻別/信頼できる中間層をどう確保したらよいか?
第6章決断不足
決断/「バランス感覚」の落とし穴/決断こそ経営者の仕事/安泰な時代が創り出す「落としどころ感知器」/沈黙の反対/威勢ばかりが良い企画/経営改革検討プロジェクトの乱立/見当違いの人材育成/まずはトップが決断を/エースの無駄遣いに注意/トップが決断できない組織の悲劇
第7章トラの権力、キツネの権力
権力=パワーの源泉/組織論の常識/「厄介者」の権力/優等生組織の疲弊/キツネの権力/誰も知らないトラの素顔/必要不可欠な調整型リーダー/調整型リーダーの真贋/キツネの権力の予防法/調整専門のポストを作らない/外圧を利用しない/育ちの良い優等生がキツネの温床
第8章奇妙な権力の生まれる瞬間
スキャンダルの時代/スキャンダルの基本図式/被害者のみのストーリー/スキャンダルの裏側で権力者が生まれる/バランス感覚のある宦官/ウチ向きマネジメント評価の罠/奇妙な権力の除去は可能か?
第3部組織の腐り方
第9章組織腐敗のメカニズム
会社の寿命は三〇年/ルールの複雑怪奇化/ルール運用の厳格化は何をもたらすか?/宦官vs武闘派/利益を稼ぐ戦士の減少/成熟事業部の暇/秀才閑居にして無用の仕事を増やす/「顧客の声」という罠/腐敗の伝染
第10章組織腐敗の診断と処方
診断と処方/組織腐敗のチェック・ポイント①―社内手続きと事業分析のバランス/組織腐敗のチェック・ポイント②―スタッフたちのコトバ遊び/腐敗からの回復
 
あとがき
読書のすすめ

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